ブラモリオカ

岩手県盛岡市をブラブラしています

盛岡舟っこ流し2024

地震や2つの台風、ひとつは岩手を直撃。そんな今年は父の初盆だったりと。

気が休まらないお盆でしたが、昨日 (送り盆) の盛岡は見事な青空でした。 

ということで・・・

送り盆の伝統行事「盛岡舟っこ流し」は予定通り開催されることに。

町内会を中心に龍のかたちをした舟っこ (2024年は11艘) が作られ、お盆期間中は各地区のお寺・公民館などで展示されました。

この後、火が付けられて北上川に流されます。

15時代、会場となる北上川原 (明治橋下) に各地区の舟っこが集まってきました。

たくさんの舟っこが集まると独特な雰囲気があって、子どもの頃はちょっと怖かった記憶があります。

迎え盆に大慈寺 (だいじじ) の前で写真を撮らせてもらった・・・

鉈屋町 (なたやちょう) 町内会の舟っこが登場。

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16時30分頃から法要がはじまりました。

はじまった途端、空には虹が。

このあたりで「盛岡舟っこ流し」のはじまりを。

四代盛岡藩主の娘・麻久子姫 (出家して光源院を名乗る) と大慈寺の和尚が行った川施餓鬼の大法要 (北上川で亡くなった人たちの供養) がルーツといわれます。

それから100年ぐらい経った1815年、津志田遊郭 (現在の津志田地区、国道4号線沿いにあった) の遊女たちが乗った舟が、氾濫した北上川で転覆します。溺れ死んだ遊女の霊を慰めるため、舟に位牌と供物を乗せて流すようになりました。

それが現代では、先祖の霊を送り、無病息災を祈る行事へと変化し継承されています。

2011年からは東日本大震災の犠牲者を追悼する意味もあります。

いよいよ火が付けられ、川に流されます。

はじまった途端、今度は雨が・・・

すぐに止みました。

次々と流されていきます。

「お盆で帰ってきたご先祖様が、煙になって空へと戻ってゆく」なんて、子どもの頃にこの場所で教えられたのを、今年は妙に思い出しました。

 


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