ブラモリオカ

岩手県盛岡市をブラブラしています

材木町よ市&中野七頭舞

藩政時代の盛岡城下では、毎日どこかしらの町で市 (いち) が開かれていたそうです。全く開かれない日が珍しかったほど。

昭和の時代まで使われていた旧町名には、六日町、八日町、十三日町と市日に由来するものがありました。

時代とともに、すべての市が廃れてしまったそうです。

そんな中、昭和40年代に始まった市があります。

前回の記事でも取り上げた材木町 (ざいもくちょう) です。

cgon.hatenablog.com

4月から11月の毎週土曜日、メインストリート (約430m) を歩行者天国にして、「よ市」という盛大な市 (いち) が開かれます。

「よ市」の "よ" には、多種にわたる (萬) 余るほど豊富な (余) 良い商品を (良) お客様に提供し (与) 満足していただく (喜) という意味があるそうです。

多い時では100店舗以上が出店し、1万人以上が訪れます。

昨日は今年の最終日 (閉幕祭) でした。

旬の野菜や果物、花、海産物、肉、漬物、パン、菓子、ワイン、地ビール、雑貨、リサイクル品、おもちゃ、ゲームコーナー etc・・・子どもからお年寄りまで幅広い世代が楽しめる市です。

時折、無料のお振舞いがあったりもします。

かつての材木町は材木商の町であり、秋田・鹿角街道の玄関口として栄えたと前回の記事で書きました。

戦後、中心部 (肴町や大通り) に大型店が進出したり、車社会になったことで、徐々に活気がなくなってしまったそうです。

町を活性化させるため、1974 (昭和49) 年9月に「よ市」がスタートしました。年々規模が大きくなり、今では観光客にも人気の市に成長しました。

空洞化が進む商店街の成功事例として、全国から注目されているのだとか。

ちなみに今年は、スタートから50年目という記念の年です。

【開催場所】盛岡市材木町 (材木町商店街)

【開催日】4月上旬~11月下旬の毎週土曜日

【開催時間】15時10分~18時30分

【公式サイト】

www.zaimokucho-yoichi.com

毎回ではありませんが、市の最中に踊りや演奏など、路上にて披露されることがあります。

最終日は16時より、隣町である岩泉町の「中野七頭舞 (なかのななずまい)」が披露されました。

12月1日からスタートするイルミネーション (もりおかイルミネーションブライト) の特別点灯もありました。

「よ市」は来年4月6日 (土) に再び開幕します!