ブラモリオカ

岩手県盛岡市をブラブラしています

櫻山神社どんと祭~4年ぶりの裸参り

昨日、盛岡城跡公園内にある櫻山神社の「どんと祭」が行われました。

正月飾りや古いお札などを焼き、火に当たりながら今年1年の無病息災を祈る行事です。

小正月 (15日) あたりに行われることが多いですが、こちらの神社ではちょっと遅めの26日に開催されます。

午後1時・・・

ご祈祷が行われ、火が付けられました。

夕刻まで続きます。

今回の舞台、櫻山神社について簡単に・・・

参道入口は、盛岡さんさ踊りが行われる中央通り (岩手県庁前あたり) にあり、レトロな商店街 (桜山商店街) になっています。

盛岡じゃじゃ麺発祥の店「白龍 (ぱいろん)」はこの参道にあります。

参道の先・・・

幹線道路を挟んで神門があります。

本殿へ。

祀られているのは、盛岡を築いた南部氏達。

  1. 南部光行 (甲斐の国で南部家を興した初代) 
  2. 南部信直 (初代盛岡藩主) 
  3. 南部利直 (2代藩主で城下町を整えた) 
  4. 南部利敬 (11代藩主で藩校教育を推進、学問の神様として)

先程の参道を反対から見るとこんな感じ。

かつてこの通りは盛岡城への入口でした。正門にあたる大手門 (盛岡城では綱御門と呼ばれた) があり、お殿様はここを通って入城したそうです。

ちなみにこの神門には、綱御門の木材が使われています。

境内には・・・

盛岡藩のお守り岩といわれる「烏帽子岩」があります。

疫病や災害が起こると、岩の前で平安祈願が行われていたそうです。現在はパワースポットになっています。

ところ変わりまして、石垣の上の淡路丸と呼ばれる場所へ・・・

桜の木がたくさんあり、4月中頃になると花見客で埋め尽くされます。

この場所にある石碑には・・・

少々読みにくいですが「櫻山神社趾」と書かれています。

藩政時代、櫻山神社 (創建時は淡路丸大明神、のちに櫻山大明神と改称) はこの場所にありました。建立されたのは江戸中期。

当時からこの淡路丸は桜の名所で、通称「櫻山」と呼ばれていたそうです。

明治時代に盛岡城が政府に接収され、櫻山神社は市内各所を転々とします。そして明治33年に現在の場所へ。先程登場した鳥居や神門なども整備されました。

色々見て回っていたら、あっという間に夕刻でした。

一番組の番屋 (消防団の詰所) から「裸参り」がスタート。今年1年の無病息災を祈る寒参りで、厄年の人は厄払いをします。

2020年1月26日の開催を最後に、コロナの影響で中止になっていました。実に4年ぶりの開催です。

無事にゴールの櫻山神社へ。

市内各所で「どんと祭」や「裸参り」が開催されています ↓↓

cgon.hatenablog.com

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