ブラモリオカ

岩手県盛岡市をブラブラしています

岩手町秋まつり2023

盛岡の北に位置する岩手町 (いわてまち) へ。

岩手県岩手郡岩手町」と岩手が3つ連なります。

どんな町かを簡単に・・・

 

【石神の丘美術館】

野外彫刻美術館に道の駅が併設された、全国的にも珍しい施設です。

石の彫刻とラベンダー、紅葉、雪とイルミネーションなど四季折々の風景が楽しめます。「恋人の聖地」にも認定されています♡

ちなみに岩手町はキャベツの一大産地。道の駅にはキャベツを使ったグルメ、お土産など色々あります。

 

北上川

東北を代表する大河の源泉「弓弭 (ゆはず) の泉」が町内にあります。様々な川が合流する盛岡以南と異なり、流れがとても穏やかです。

源泉があるということで町名を「北上町」にしたかったのに、県中央部の「北上市」に先を越されたなんて逸話もあります。

 

【ホッケー】

1970年に開催された岩手国体の際、ホッケー競技の会場に選ばれたことがきっかけです。その後はホッケーで町づくりをしてきたほど。

町内からは、世界レベルで活躍するホッケー選手を多く輩出しています。

 

いわて沼宮内駅

東北新幹線およびIGRいわて銀河鉄道の駅です。

もともとは東北本線沼宮内 (ぬまくない) 駅でしたが、2002年の新幹線延伸 (盛岡〜八戸間) によりリニューアル。現駅名になりました。岩手町を強調するため「いわて」を入れたとか。

北海道新幹線が開業するまで長らく「全国で最も乗車人員が少ない新幹線駅」でした。現在は奥津軽いまべつ駅 (青森県) 、木古内駅 (北海道) に次いで全国3位!

 

そんな、いわて沼宮内駅に・・・

風流山車が続々と集まっています。

「岩手町秋まつり」という沼宮内稲荷神社の例大祭で、毎年10月の第1金~日曜日に行われます。(2023年は6日~8日の開催)

最終日 (8日) に行ってきました。

「お還り」といって正午より、いわて沼宮内駅から沼宮内稲荷神社までのパレードがあります。(初日には逆コースでお通りがありました)

正午になり「お還り」が始まりました。

神輿や郷土芸能の団体に、風流山車 (5台) と屋台車が続きます。

もともと旅館 (上路旅館) だった建物の前を山車が通過しています。

明治41年創業で、建物は昭和11年に建てられたものです。

沼宮内奥州街道と沿岸部 (北三陸) へ向かう野田街道 (沼宮内廻野田街道) の分岐点として栄えた歴史があります。

三陸から盛岡まで、牛の背中に塩を乗せて運ぶのが盛んでした。(南部牛追唄のモデル)

もうひとつ本野田街道 (岩泉町経由) がありますが、沼宮内経由のほうが距離が短いということでよく使われたそうです。

早々に宿場町として栄えた理由として、盛岡藩主の居城が九戸城 (二戸市内に跡がある) から盛岡城に変わり、その中間地点だったことがあるそうです。

藩の代官所や御蔵などが置かれる重要拠点だったとか。

パレードの一行は、そんな「旧沼宮内宿」の中心地を通り・・・

沼宮内稲荷神社へ。

境内では・・・

「お還り」の先頭を歩いていた郷土芸能の団体が演舞を披露しています。

そして山車巡行は夕刻まで続きました。

岩手県の主に北部 (旧盛岡藩領) には風流山車が登場する祭りがたくさんありますが、今年の開催はすべて終了です。

また来年も、各地の祭りが開催できますように!